
結論: 手のひらの接地面と指の曲がり方で3タイプに分かれる
マウスの持ち方は「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」の3種類に分類されます。判定のポイントは2つだけです。(1) 手のひらがマウスの背面に密着しているかどうか、(2) 指が伸びているか曲がっているか。この2点を確認すれば、自分の持ち方がどれに該当するかわかります。
持ち方にはどれが「正解」ということはありません。prosettings.netの集計(2026年6月時点、VCTプロ約300名)によると、つかみ持ちが約45%、かぶせ持ちが約35%、つまみ持ちが約20%とつかみ持ちがやや優勢ですが、どの持ち方でもトップティアの選手がいます。重要なのは、自分の持ち方を正しく把握したうえで、その持ち方に合ったマウスを選ぶことです。持ち方とマウスの形状がミスマッチだと、長時間プレイで疲れやすくなったり、エイムが安定しない原因になります。
FPSで素早い操作を重視するならDeathAdder V3 Proが第一候補です。 コスパを優先するならPRO X SUPERLIGHT 2が有力です。 バランスの取れた選択をしたいならViper V3 Proを検討してください。
本文中の関連確認: マウスの選び方ガイドを見る
セルフチェック: 30秒で持ち方を判定する
以下の手順で、普段の持ち方を確認してください。わざと持ち方を意識すると変わってしまうので、まず5分ほど普通にゲームをプレイしてから、プレイ中の手の状態をチェックするのがコツです。
- チェック1: マウスから手を離さずに、手のひらの接地面を確認する。手のひらの根本(手首に近い部分)がマウスの後端に触れていますか?
- チェック2: 指の状態を確認する。人差し指と中指はまっすぐ伸びていますか、それとも第一関節・第二関節が曲がっていますか?
- チェック3: 薬指と小指の位置を確認する。マウスの側面に沿って伸びていますか、それとも指先だけが触れていますか?
| 判定基準 | 手のひらの接地 | 指の状態 | 持ち方 |
|---|---|---|---|
| 手のひら全体がマウスに密着 | 全面接地 | 指はまっすぐ伸びている | かぶせ持ち(Palm Grip) |
| 手のひらの後半だけが接地 | 一部接地 | 指の関節が曲がっている | つかみ持ち(Claw Grip) |
| 手のひらはマウスに触れない | 非接地 | 指先だけでマウスを持つ | つまみ持ち(Fingertip Grip) |
多くの人は完全に1つの持ち方に分類されるわけではなく、「かぶせ寄りのつかみ」や「つかみ寄りのつまみ」などハイブリッドな持ち方をしています。その場合は、手のひらの接地面が多いほうの持ち方を基準にマウスを選ぶと失敗しにくくなります。
かぶせ持ち(Palm Grip)の特徴
かぶせ持ちは、手のひら全体をマウスに乗せるようにして持つスタイルです。指はまっすぐ伸ばし、マウスのクリックボタンに自然に沿わせます。手のひらとマウスの接地面積が最も大きいのが特徴です。
- メリット: 手首と腕全体でマウスを動かすため、長時間プレイでも指の疲労が少ない。大きな動きが安定しやすく、追いエイムとの相性が良い
- デメリット: 指先での細かい微調整がしにくい。フリックショットの瞬発力ではつかみ持ちやつまみ持ちに劣る傾向がある
- 相性の良いマウス形状: 右手エルゴノミクス形状で、背面の盛り上がり(ハンプ)が後方にある大きめのマウス。DeathAdder V3 Pro(128 x 68 x 44mm)やPulsar Xlite V3 Wireless(120.4 x 62.1 x 38.8mm)が代表的
かぶせ持ちの場合、マウスの高さ(背面のハンプ)が手のひらにフィットするかが重要です。手のサイズが大きい人(手長19cm以上)は全長125mm以上のマウスを選ぶと手のひらがはみ出さず安定します。
つかみ持ち(Claw Grip)の特徴
つかみ持ちは、手のひらの後半(手首に近い部分)をマウスの後端に当て、指の関節を曲げてクリックするスタイルです。手のひらとマウスの間に少し空間ができます。
- メリット: 指先の微調整と腕の大きな動きを両立できる。フリックとトラッキングの両方がそこそこ安定するため、万能型のグリップ
- デメリット: 指の関節を常に曲げた状態を維持するため、慣れないうちは指が疲れやすい。マウスの背面形状との相性が出やすい
- 相性の良いマウス形状: 左右対称で、全長がやや短め、背面のハンプが中央にあるマウス。PRO X SUPERLIGHT 2(125.9 x 63.5 x 40mm)やPulsar X2 V2 Wireless(120 x 63 x 38mm)が代表的
つかみ持ちでは、マウスの横幅が広すぎると指を曲げた状態で側面を挟みにくくなります。手幅が9cm以下の人は横幅63mm以下のマウスを選ぶとグリップが安定しやすくなります。
つまみ持ち(Fingertip Grip)の特徴
つまみ持ちは、指先だけでマウスを持つスタイルです。手のひらはマウスに一切触れず、5本の指先だけで支えます。接地面積が最も小さいのが特徴です。
- メリット: 指先の繊細なコントロールが可能で、瞬間的なフリックの精度が高い。リコイルコントロールなど細かい動きに強い
- デメリット: 安定性が最も低く、大きな振り向き動作で軸がぶれやすい。手首と指の両方に負担がかかるため、長時間プレイで疲労が蓄積しやすい
- 相性の良いマウス形状: 小型で軽量、背面のハンプが低いマウス。Razer Viper V3 Pro(128.7 x 57.6 x 37.8mm、54g)やOrochi V2(108 x 60.3 x 38mm、60g)が候補になる
つまみ持ちはマウスの重量が操作感に直結します。重いマウスだと指先だけで持ち上げる(リフトオフする)のがつらくなるため、60g以下を目安に選ぶと疲労を軽減できます。
持ち方別のマウスサイズ相性
持ち方によって最適なマウスのサイズ感は異なります。以下は手のサイズ(中型: 手長17-19cm)を基準にした目安です。
| 持ち方 | 推奨全長 | 推奨横幅 | 推奨高さ | 形状の傾向 |
|---|---|---|---|---|
| かぶせ持ち | 125mm以上 | 65mm以上 | 40mm以上 | 右手エルゴまたは大型左右対称 |
| つかみ持ち | 115-125mm | 60-65mm | 37-42mm | 左右対称が多い |
| つまみ持ち | 110-120mm | 55-63mm | 37mm以下 | 小型左右対称、ハンプ低め |
手が大きめ(19cm以上) → DeathAdder V3 Pro
128 x 68 x 44mmの右手エルゴ形状で、手のひら全体が自然にフィットします。高さ44mmのハンプが手のひらの空間を埋めてくれるので、かぶせ持ちの安定感を最大限に引き出せます。
手が中型(17-19cm) → PRO X SUPERLIGHT 2
125.9 x 63.5 x 40mmの左右対称形状。手のひらの後半を乗せつつ指を曲げやすいサイズ感です。60gの軽さも、つかみ持ちでマウスを持ち上げる動作を楽にしてくれます。
手が中型以下 → Viper V3 Pro
128.7 x 57.6 x 37.8mmで横幅が狭く、高さも低い。54gと軽量なので指先だけでの操作に負担がかかりにくい形状です。
本文中の関連確認: 手のサイズの測り方を確認する
持ち方を変えるべきかの判断基準
今の持ち方で不自由を感じていないなら、無理に変える必要はありません。持ち方を変えるのは、以下のような明確な問題がある場合だけ検討してください。
- 長時間プレイで特定の指や手首が痛くなる場合: 持ち方とマウスのサイズが合っていない可能性が高いです。まずマウスのサイズを見直し、それでも改善しない場合は接地面の多い持ち方(かぶせ寄り)に移行すると負担が分散します
- エイムが安定しない場合: 持ち方そのものよりも、持ち方とマウスのミスマッチが原因のことが多いです。つまみ持ちなのに大型マウスを使っている場合は、小型マウスに変えるだけで改善するケースがあります
- FPSで細かいエイム調整ができない場合: かぶせ持ちだと指先の微調整がしにくいため、つかみ持ちに移行すると改善することがあります。ただし、慣れるまで2-3週間かかるのが一般的です
持ち方を変える際は、一気に変えるのではなく、まずマウスの持つ位置を少し後ろにずらす、指の曲げ方を少し変える、といった微調整から始めてください。
よくある質問
ハイブリッドな持ち方の場合、マウスはどちらに合わせて選ぶべきですか?
「かぶせ寄りのつかみ」なら手のひらの接地面が多い側、つまりかぶせ持ち向けのサイズを基準に選んでください。逆に「つかみ寄りのつまみ」なら、つかみ持ち向けの小さめモデルが合いやすいです。迷ったら接地面が多いほうに合わせると安定感を確保しやすくなります。
持ち方が途中で変わってしまうのですが、大丈夫ですか?
プレイ中に持ち方が変わること自体は問題ありません。精密エイム時につかみ持ち、大きく振り向くときにかぶせ寄りになる、というのは自然な動きです。ただし、マウスがずれて握り直す頻度が多い場合は、グリップテープを貼る、またはマウスのサイズを見直すことを検討してください。
左右対称マウスとエルゴノミクスマウス、どちらが良いですか?
持ち方次第です。かぶせ持ちならエルゴノミクス(DeathAdder V3 Proなど)のほうが手のひらにフィットしやすいです。つかみ持ち・つまみ持ちなら左右対称(PRO X SUPERLIGHT 2やViper V3 Proなど)のほうが指の配置に自由度があり、グリップが安定します。
手が小さいのですが、かぶせ持ちはできますか?
手長17cm未満でも、小型のマウス(全長115mm以下)を選べばかぶせ持ちは可能です。ただし、小さい手でかぶせ持ちをすると指が余り気味になるため、つかみ持ちのほうが自然にフィットするケースが多いです。
グリップテープは使ったほうがいいですか?
手汗が多い人や、プレイ中にマウスが滑る感覚がある人にはおすすめです。特につかみ持ちとつまみ持ちは接地面が少ないため、グリップテープを貼ることで保持力が安定します。
まとめ
マウスの持ち方は「手のひらの接地面」と「指の曲がり方」で判定できます。かぶせ持ちは安定性、つかみ持ちは万能性、つまみ持ちは瞬発力に特化しており、どれが正解ということはありません。
重要なのは、自分の持ち方を正しく把握し、その持ち方に合ったサイズ・形状のマウスを選ぶことです。持ち方がわかったら、手のサイズを測定してマウスの寸法と照らし合わせてみてください。
本文中の関連確認: 手のサイズの測り方を確認する
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